【運用者必見】House of Instagram2024イベントレポート

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シェアコト編集部
2024年6月12日、13日の2日間にわたって行われた「House of Instagram」。
Facebook Japanが主催している、広告主や企業向けにInstagramの最新動向や成功事例を紹介する大型イベントです。
本記事では、セミナーの内容をSNSマーケターの視点からレポートしていきます。

<House of Instagram 公式アーカイブはこちら

国内ユーザー数は推定6,600万人以上
日本のユーザーに関しては正式には公表されていませんが、2019年の3,300万人から、倍以上に増加していると見られるグラフが発表されました。

最近のInstagramユーザの傾向

最近のユーザーの使われ方の傾向としては、ハッシュタグ・ストーリーズ・ダイレクトメッセージ(DM)で、コンテンツをシェアすることで、人と繋がる使われ方が多い傾向にあるようです。

また、Instagramにおけるトレンドがアップデートされていると発表がありました。

  • 発見のプラットフォームとして浸透してきている
    日本のZ世代の生活者の内62%が、ブランドや商品、好きなものを探すときに、最も使うプラットフォームとしてInstagramを挙げています。
  • 短尺動画(Reels)の利用が拡大している
    Instagramの全利用時間の内50%以上が、短尺動画(Reels)の視聴に充てられています。
  • AIの精度向上
    Instagram上で目にするコンテンツの内50%以上が、AIのレコメンデーション機能によって表示されています。

Instagramは、「好きと欲しいをつなぐ自分ごと化プラットフォーム」であることを定義しました。「自分ごと化」とは、言わば「ファン化」に繋げるということです。

なんとなくブランドを認知しているアッパーファネルと、好んで自ら購入してくれるローワーファネルの間を埋めるのがミドルファネルであり、このミドルファネルに向けた効果的なアプローチを行うことで、オーディエンスとブランドの関係性を強化することができる可能性があると説明しています。

このファネルに向けたアプローチの方法の一つに、クリエイターの活用があります。
Metaは、クリエイターが消費者(ユーザー)に与える影響は高くなりつつあると伝えています。71%の利用者が、クリエイターのコンテンツを見て数日以内に商品を購入したと回答しました。利用者にとって、商品やブランドを自分ごと化するのに、クリエイターは重要な役割を示していることになります。

クリエイターと共同で広告を配信できる「パートナーシップ広告」があります。
短尺動画(Reels)の制作をクリエイターと協業できる点や、作った短尺動画(Reels)は双方のアカウントから投稿ができ、双方からのシグナルパフォーマンスを強化させることができます。
また、パートナーシップ広告には、大きく「広告」の表示が出るため、クリエイターとブランドの関係性を明確になり、透明性の高い広告配信ができます。

Instagramは、ブランドにとって重要なプラットフォームになりつつあります。国内ユーザーの4人に1人(25%)が、Instagram上でブランド(企業や商品、サービス)について投稿しているというデータがあります。購入のきっかけや使い方、活用術など、多様な情報が共有されています。
そして、ブランドに関する会話が多いほど、オーディエンスはそのブランドへの愛着や共感を強める傾向があるようです。
また、Instagramユーザーの約半数は、購入を検討する際に、他のユーザーの投稿を参考にしているという事実があります。これらのデータから、Instagramでのブランドに関する会話は、購買行動だけでなく、ブランド価値の形成にも大きく影響することが分かります。

Metaが提供する、インサイトを計測・可視化するための「会話量リフト」 では、Instagramユーザーの会話からキーワードを抽出して、その量や種類を定量的に見ることによって、どのようなトピック、キーワードが世間で会話されているのかがわかります。

さらに気になったキーワードをピックアップしてそれに関するユーザーの投稿(UGC)を見ることで、愛用者やターゲットとしてる生活者がその製品をどういうふうに使っているのか、どういうブランドだと思われているのかを定性的に感じ取ることもできます。そしてそれらの定量的、定性的なデータをもとにして次のクリエイティブの制作に活用できます。

Metaの調査によると、国内ユーザーにとってInstagramは「新しいブランド・商品・サービスを見つける場所」及び「ブランド繋がることのできる場所」として、最も利用されるプラットフォームとしてランキングされました。特に利用者の18~34歳の場合は、より差が広がっていることが分かっています。

クリエイティブを作成するポイントは大きく2つあります。

1つ目は、オーディエンスファーストのクリエイティブをつくることです。
ブランドの伝えたいことを一方的に発信するのではなく、オーディエンスのモチベーションやマインドセットを考慮した上で、オーディエンスが自分ごと化しやすい内容にすることが重要です。

2つ目は、クリエイティブの質です。
Instagramでいうクリエイティブの質とは、ハイクオリティの動画コンテンツではありません。オーディエンスが自分ごと化しやすいクリエイティブをつくることになります。

  • シンプルで簡単に理解ができる
  • 面白く、興味を惹き、見続けてしまう(スクロールの手を止めてもらう)
  • 自分にとって関連性が高く、共感できる(多くの人が自分ごと化できる)

短尺動画(Reels)のクリエイティブの効果を最大化させるために重要なポイントを紹介します。
公式から発表されている、基本的なルールがあり、以下のポイントをマスターすることで、効果の底上げが可能になると説明されています。

作成する際の3原則

  • 音声ありの動画にする
  • 動画の比率を9:16の縦型にする
  • セーフゾーン(下の画像:黒の網掛け部分)にはリールのUIが重ならないようにする

ストーリー構成における重要な3つのパーツ

  • 冒頭1~2秒でフックをつくる
  • キーメッセージは5~6秒で言い切り、尺は15秒以内にする
  • 最後にCTA(Call To Action)を表示する

 

上記を守ることで、よりよい広告パフォーマンスが期待できます。

Instagramの国内ユーザー数はますます増加し続け、発見のプラットフォームとして根強く浸透してきています。広告主・マーケターにとって、自社やお客様のブランド価値を最大化させるために活用する価値のあるプラットフォームです。
今回のHouse of Instagram2024では、Instagramの活用方法や成功事例を学ぶことができます。
広告の効果を向上させるためには、多様なクリエイティブや訴求メッセージ、クリエイターとの協業などが重要となってきます。

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