X(旧Twitter)キャンペーンの成功には、「目に留まる設計」や「参加したくなる導線」、「話題化の仕掛け」などが不可欠です。近年はこれらの要素を踏まえた多様なキャンペーンが続々と登場しています。
本記事では、そんな中でも特に参考になる「よかったキャンペーン事例」をピックアップ。それぞれの施策がなぜ効果的だったのかを、SNS運用代行会社ならではの視点で解説していきます。

①フォロー&リポストキャンペーン
森永製菓アイス公式(ティック) (@MorinagaIce) 様
WEB CM公開に合わせて実施されたキャンペーン。
「フォロー&リポスト」という王道の設計に加え、感想と指定ハッシュタグを添えたリプライで当選確率がアップする仕掛けが加えられており、投稿促進とアルゴリズム上の優遇を両立させています。
また、CMに人気声優を起用し「このセリフと声は…また!?」とキャプションに記載することで、ファン層による反応を引き出しながら、投稿を通じて話題化を図っていることがうかがえます。
賞品をAmazonギフトカードという汎用性が高く分かりやすいインセンティブとし、参加意欲を高めているのもポイントです。
②フォロー&引用リポストキャンペーン
丸亀製麺【公式】 (@UdonMarugame) 様
無料トッピングが拡充されたタイミングで実施されたキャンペーン。
「今日使いたい薬味・トッピングは?」という誰でも参加しやすい問いかけとともに、引用リポストを条件として実施。指定時間帯の参加で当選確率がアップする仕組みによって、短時間に投稿が集中し、トレンド入りを視野に入れた設計となっていました。
クリエイティブは、動画を1枚目+商品ラインアップを2枚目という構成により、視認性と行動誘導の両立を実現。また、投稿の遷移先はアカウントTOPに設定されており、フォローまでがシームレスに繋がっています。
さらに、複数日連続のキャンペーン設計により、参加者の継続行動・期待感醸成・UGC蓄積による話題化が段階的に拡大する点も見逃せません。
③フォロー&引用リポストキャンペーン(コレクション広告)
『ウィッチウォッチ』TVアニメ公式 | 2025年4月6日より放送開始 (@WITCHWATCHanime) 様
放送日当日の午前1時20分に投稿された、コレクション広告形式を活用したキャンペーン。
注目ポイントは、サムネをタップするだけで、既にハッシュタグやテキストが入力された投稿画面へ遷移し、ワンクリックでシェアできる仕掛け。参加の心理的ハードルが限りなく低く、感情の高ぶりを逃さず投稿に結びつけるUX設計が秀逸です。
入力済み投稿内に記載されたハッシュタグによるトレンド入りと、当日のトレンドテイクオーバーを活用するという、トレンド欄への2つのアプローチにより、インプレッションの最大化を図っていることがうかがえます。

④フォロー&引用リポストキャンペーン(ウェブサイトカード)
dアニメストア (@docomo_anime) 様
③の事例と同様、画像をタップすると入力済み投稿画面に遷移する、ウェブサイトカード形式のキャンペーン。
入力済みの投稿のキャプションには、あらかじめ適切な改行が設定されており、タイムライン上でも視認性の高いUGCが自然と生まれる設計となっています。
また、「#これだけは見てほしい」作品を紹介するという、“つい誰かに教えたくなる”ユーザー心理をうまく突いたテーマ設定と、Amazonギフトカードがその場で当たるインスタントウィン形式による参加ハードルの低さも、拡散・参加を後押しする大きな要因となっています。

⑤フォロー&アンケート回答&引用リポストキャンペーン
不二家【公式】 (@fujiya_jp) 様
あさひかわ菓子博に合わせて実施された、菓子博限定グッズやぬいぐるみといった希少性のある賞品がファンの注目を集めるキャンペーン。
投稿に設定されたアンケートにより、参加者は手軽に意見を表明できるだけでなく、アンケートの中で「お土産カントリーマアム」の各種が選択肢に含まれているため、商品ラインアップの周知にも寄与していることがうかがえます。
また、「#不二家商品人気投票」をつけて引用リポストする参加要件により、トレンド入りも見据えた設計になっています。
⑥フォロー&ハッシュタグ投稿キャンペーン(カンバボタン)
驚安の殿堂 ドン・キホーテ🐧 (@donki_donki) 様
選択肢をタップするだけでハッシュタグ付き投稿ができる、カンバボタン形式のキャンペーン。
当選者数が10,000人と大規模で、「自分も当たるかも」という期待感から、ユーザーの参加意欲を巧みに引き出しています。
また、賞品にはドン・キホーテグループ内の店舗で利用できるアプリクーポンが設定されており、「キャンペーン参加 → 当選 → クーポン利用」といった、Xキャンペーンからリアル消費へとつながる導線設計も秀逸です。
さらに、投稿画像にはカンバボタンの選択肢である商品パッケージが明示されており、ユーザーはどれに投票するかを視覚的に判断しやすくなっています。
⑦フォロー&ハッシュタグ投稿(カンバボタン)クイズキャンペーン
チョコレート大作戦 (@chocodaisakusen) 様
『生のとき』の限定発売に合わせて実施されたキャンペーン。
動画を視聴して答えるクイズ形式を採用しており、視聴を通じた商品理解の促進と滞在時間の延長によるインプレッション増加を同時に狙える設計となっています。
さらに、カンバボタンによるワンタップ投稿や、投稿直後に結果が届くインスタントウィン形式を採用することで、参加までのハードルを大きく下げ、ユーザーの参加率向上を促進しています。
⑧リプライキャンペーン
Gong cha(貢茶 / ゴンチャ) (@gongcha_japan) 様
新作登場に合わせて実施された、「#ゴンチャの新作」をつけて予想をリプライすることで参加できるキャンペーン。
キャプションでは、新作フレーバーを「レッツ!シャイン〇〇〇〇〇」と伏字にして予想を促すことで、参加ハードルを下げつつ、ユーザーの興味関心を高める工夫も見られます。
また、賞品は新商品の「ドリンクTicket」となっており、「キャンペーン参加→当選→実際に飲みに行く」という来店促進までを見据えた導線も秀逸です。
さらに、「10:00までは当選率UP」という条件設定により、早期の投稿・拡散を加速。結果的にトレンド入りを果たし、125万以上(2025年6月19日時点)のインプレッションを獲得するなど、話題化にも成功しました。
⑨まとめ
今回ご紹介した事例のように、近年のキャンペーンは“ただのプレゼント企画”から“ブランド体験の場”へと進化しており、「ユーザー心理への深い理解」や「企業側の目的に合致した導線設計」などが成功の秘訣となっています。
弊社では、様々な企業様のアカウント運用経験により得られた知見や手法を持っています。今回ご紹介しましたキャンペーンについても、アカウントに適したご提案をいたします。
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