【X(旧Twitter)】企業のGrok活用事例とユーザー活用動向調査

昨今、注目を集めているxAI社が開発したAI搭載アシスタント「Grok」。ユーザーの検索や質問行動を支えるGrokを理解し、うまく活用することで、自然に話題を広げたり、新たなコミュニケーションの形を実現することが可能になります。
本記事では、最新仕様とユーザーの活用動向を交えながら、企業のGrok活用法と最新トレンドをご紹介します。

Grokは xAI社によって構築されたAIアシスタント で、幅広いタスクをサポートします。最新の機能をカテゴリごとに整理すると以下のとおりです。
※GrokのApp Store Previewより抜粋

1. AIアシスタント

  • Grokにウェブ上で深い調査を行わせたり、Grok 4で数学・科学・コーディングの難問を解決させたりできる。
  • チャットに文書や写真をアップロード、またはリンクを貼り付けると、Grokが内容を分析したり理解を助ける。

2. Grok Imagine(画像・動画生成)

  • テキストプロンプトから音声付き6秒動画を自動生成。静止画を動画に変換。
  • 音声だけでAI画像を生成できる。

3. Grok Voice Mode(音声&カメラ連携)

  • 音声でGrokと会話でき、人間との対話のように自然な返答を得られる。

4. Grok AI Companions(AIキャラクター)

  • 個性的なAIキャラクターと対話可能。

5. リアルタイム情報検索

  • X(旧Twitter)とウェブデータにアクセス可能なGrokは、あらゆるトピックにおいて最新ニュースやトレンドを把握できる。
  •  X上での高度な検索をGrokに依頼することも可能。起こっていることや人々の声にさらに深く掘り下げられる。

6. 画像生成と編集

  • シンプルなテキストプロンプトから印象的な画像を生成したり、画像をアップロードしてGrokに編集を依頼できる。
  • オブジェクトの削除、背景の変更、さまざまなテイストへの加工などあらゆるアートスタイルの適用が可能。
  • 調査媒体:X
  • 調査キーワード:「Grok」「グロック」
  • 対象件数:2025年9月4〜5日の19,180件
  • 分析方法:生成AI搭載データ活用プラットフォーム 「見える化エンジン」から出力した調査キーワード「Grok」「グロック」に関する頻出単語やニーズをランキング形式で可視化

※名詞+動画、形容詞+動詞の係り受けでフィルターをかけたランキング

※「要望」の文脈で使われている上位3つ

上図2つのデータによると、最も多く利用されているのは「Grokに聞く」で、ユーザーは「教えてほしい」というニーズを持っていることがわかります。
また、係り受けのランキングでは、次点で「ファクトチェック」が多く、真偽確認をするユーザーが多くいることがうかがえます。

以下は、Grokをメンションして質問することで、Grokから回答が返ってくる仕様を利用した投稿です。
当時Xで流行していた使い方や、自社商品の良さを補完する使い方まで、各社趣向を凝らした投稿が見受けられます。

アース製薬🌏 (@EarthOfficialJP) 様

https://x.com/EarthOfficialJP/status/1947566001857695908

アイリスオーヤマ株式会社【公式】(@irisohyama_info) 様

https://x.com/irisohyama_info/status/1958806018248647076

ドミノ・ピザ(@dominos_JP) 様

https://x.com/dominos_JP/status/1957276776939556993

以下は、企業投稿に対してユーザーがGrokに質問し、そのやりとりに企業がリプライで会話に加わった事例です。

企業がGrokの返信に反応することで、ユーザーを自然に巻き込み、親近感あるブランド体験を提供できています。さらに、AIと公式が補完し合うことで情報の信頼性も高まり、会話そのものをコンテンツ化。結果として、ブランドの存在感を強めながら新しい形のコミュニケーションが実現されています。

レッドブル ジャパン🇯🇵 (@redbulljapan) 様

https://x.com/redbulljapan/status/1952405524097483229

Xiaomi Japan (@XiaomiJapan) 様

https://x.com/XiaomiJapan/status/1957384800622268854

U-NEXT (@watch_UNEXT) 様

ユーザーのGrok活用を明記したキャンペーンです。
参加条件の一つが「U-NEXTのいいところを引用リポスト」となっており、ユーザー視点では、U-NEXTを利用したことがなくても参加しやすい設計なのがポイントです。また、U-NEXT視点では、自社サービスの新たないいところの発見にもつながり、Grokの良い活用事例となっています。

※名詞、動詞のランキング

上図から見るGrokの利用動向では、「動画」「画像」といったクリエイティブ要素も上位にきています。ChatGPTやGeminiなど他の生成AIサービスでもクリエイティブ生成は多く使われる傾向にありますが、Grokでも同様であることがうかがえます。
また、2025年8月4日から8月7日にかけて、「Grok」アプリに新機能「Imagine video」が追加されたことに伴って、動画生成も上位となっています。

三井住友カード (@smcc_card) 様

エイプリルフール企画として、従来のカードデザインをGrokで透過し「デザインレス」に変換した事例です。

企業のAI活用は、著作権や広告表現の観点から慎重にならざるを得ませんが、このケースでは自社が権利を有する素材を加工する「引き算」の発想であり、法律などを踏まえつつAIを活用した、健全かつユーモアのある好例といえます。

今回ご紹介したように、Grokを活用した事例は、認知拡大にとどまらず、新しいコミュニケーション手法としても有効です。

弊社では、このような最新トレンドを踏まえたX運用のご提案に加え、SNSデータの定点観測やトレンド解析を通じて、最適なキーワード選定や投稿設計もご支援しています。今回ご紹介した分析も、各アカウントに合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。

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