6〜8月「行きたい」投稿から読み解く、夏のユーザー心理と行動パターン

X(旧Twitter)上では、商品名やブランド名よりも、ふとした“したいこと”が先に言葉になる瞬間があります。特に、気温も湿度も一気に上がる夏は、生活者の本音がじわじわと投稿ににじみ出る季節。
今回、私たちは「行きたい」という言葉が含まれる投稿を6月・7月・8月で分析し、この夏、ユーザーが何を求め、どんな気持ちで外に出かけようとしているのかを探ってみました。
本調査を行うことで、企業が企画やSNS投稿のヒントにできるリアルを見つけることができました。どんな投稿をすればよいかわからない、ユーザーの発話をどのように生み出せばよいかわからない、という方はぜひご一読ください。

  • 調査媒体:X
  • 調査キーワード:「行きたい」
  • 除外キーワード:キャンペーン、RT、応募
  • 対象件数
    • 6月:19,180件(6/14時点)
    • 7月:19,166件(7/14時点)
    • 8月:19,166件(8/14時点)
  • 分析方法:生成AI搭載データ活用プラットフォーム 「見える化エンジン」から出力した共起ワードを用いて、「行きたい」と一緒に投稿された単語の関係性を可視化
  • 「ライブ」「カラオケ」「友達」など推し活・娯楽系が目立つ
  • 「大阪」「東京」「万博」など特定都市・イベントとの関連が強い
  • 「雨」「今日」「明日」など短期的・直近行動の表現が多い
    ➡ 梅雨シーズンでも即時的な外出欲求が高い傾向
  • 「海」「夏」「きれいだ」など季節感ワードが中心
  • 「旅行」「全部」「次」など計画的な予定を示す語が増加
  • 「美味しい」「かわいい」など体験・景観重視の感情表現が増える

➡ 夏休みを見据えた長期的・非日常志向の高まり

  • 「旅行」「夏」「海」など夏レジャーの最盛期ワードが圧倒的
  • 「カフェ」「ご飯」「可愛い」など街歩きや飲食系の外出が台頭
  • 「万博」「大阪」「東京」など都市名は継続的に登場

➡ レジャーと日常的な外出(カフェ・食事)が両立

観点6月7月8月解釈
季節要素雨・今日・明日海・夏・きれいだ夏・海・温泉夏本番に向けた外出意欲の増幅
主な目的ライブ・カラオケ旅行・観光旅行・カフェ・食事娯楽中心から多様化
同行要素友達・子供・一緒友達・一緒友達・子供・一緒グループ外出ニーズ継続
感情表現めちゃくちゃ・楽しい美味しい・かわいい可愛い・きれいだ・美味しい体験の質・景観重視が定着

この分析結果から、マーケティングにおける3つの示唆が得られました。

  1. 時期別キーワード活用
    a.梅雨時期(6月)は「今日」「明日」など即時性を活かした短期訴求が有効
    b.夏本番(7〜8月)は「旅行」「海」など外出を意識した訴求が有効
  1. 目的別訴求の最適化
    a.娯楽目的(ライブ・カラオケ)と体験型目的(旅行・カフェ)でターゲット層を分け、投稿や広告内容を出し分ける
  1. 同行者要素の活用

  a.「友達」「子供」「一緒」など同行を示す語は6〜8月を通して出現
    →グループ割引や家族割、ペア向けキャンペーンと相性が良い可能性

今回の「行きたい」分析からは、季節の移ろいとともに、ユーザーの外出動機や目的がどのように変化していくのかが明確に見えてきました。

弊社では、このようなSNSデータの定点観測やトレンド解析を通じて、企業様の施策に最適なキーワード選定や投稿設計をご支援しています。

今回ご紹介した分析も、アカウントに合わせてカスタマイズ可能です。

X運用でお悩みの際は、ぜひご相談ください。ヒアリングから調査・分析まで、一貫したご提案をいたします。詳しくは、下記バナーよりご確認ください。

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