そのような方に向けて、本記事ではクリック率改善に役立つ、A/Bテストを中心に、実施方法などを解説します。
①A/Bテストとは
主に広告において、テキストや画像を変更したものを複数種類用意して配信をすることで、成果検証を行う手法です。A/Bテストを行うことで、ユーザーに好まれる傾向にあるテキスト・画像のパターンを知ることができます。
LINEのメッセージ配信においてもA/Bテストを行うことができ、より成果の良い方向を検証できるため、クリック率の改善が見込めます。
テキストにおいては、文字量の多さ/URLの位置/絵文字の個数などを変更、画像においてはCTAの有無/色/テキストを変えるなどで、検証を行うことができます。
ただし、要素を大きく/複数変えてしまうと、どの変更により成果が良かったのかが分析できなくなってしまうため、以下のイメージのように要素を1ヵ所のみ変えることを意識すると良いでしょう。
▼Aパターン/Bパターン イメージ
②A/Bテストの実施方法
ここからは、実際にA/Bテストを行う方法を解説していきます。
まずは、LINE公式アカウントの機能を用いた方法です。
2-1.LINE公式アカウント(Official Account Manager)の場合
Official Account Manager(以降OAM)での設定の場合は、前提条件として、ターゲットリーチが5,000人以上必要となります。
設定手順は以下の通りです。
- 通常のメッセージ作成画面に遷移
- 「高度な設定」箇所の「A/Bテストを作成」にチェックを付ける
- 設定している配信対象に対して、A/Bテストを実施する友だちの割合を指定する
(A/Bテストを送信する対象と対象外ユーザーを割合で決めることができます) - メッセージをバリエーションごとに作成する(最大4種類まで作成可能)
- 通常通りの設定を行い、完了したら「配信」をクリックする
配信が完了すると、「分析」の「メッセージ配信」箇所で結果を確認することができます。
なお、配信から72時間以内であれば、成果の良かったバリエーションの「配信」をクリックすることで、③の項目時点で対象外としていたユーザーに対して、配信が可能となります。
ターゲットリーチ5,000人以上というハードルはあるものの、一部の人数でテストを行った上でクリック率の良いバリエーションで配信できるのは魅力と言えるでしょう。
2-2.Linyの場合
Linyとは、弊社で提供をしている、「LINE公式アカウント」の配信・運用・管理をサポートする機能拡張ツールです。
前述したOAMの方法ではターゲットリーチ5,000人以上の条件がネックになり実施に至らないアカウントも多いのではないでしょうか。
Linyを導入することで、ターゲットリーチ数を気にすることなくA/Bテストが可能となります。
ただし、OAMのように「A/Bテスト」という機能があるわけではなく、「乱数」という機能を使用することで設定が可能です。
大枠のみご説明をすると、個別で設定可能な友だち情報に1or2等の数値を一括で割り振ることができるため、その乱数をフックにメッセージ配信を行うことができるというものとなります。
また、Linyであればメッセージ配信だけではなく、リッチメニューの出し分けも出来るためアカウント全体における改善を行うことができます。
▼Linyを導入することでのメリットを以下記事の③にてご紹介しているため、併せてご覧ください。
③まとめ
今回は、メッセージ配信におけるA/Bテストの実施方法をご紹介しました。
A/Bテストは1度だけでなく、複数回実施することで、勝ちパターンの把握に繋がります。
また、メッセージ配信において何を目的として、改善したいのか(クリック率なのかCV率なのか)によって、変えるべき内容も変わってくるため、しっかりとPDCAを回していくことが重要となります。
メッセージ配信の成果改善を行うことで、より良い運用を行うことができます。
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