【まとめ】Facebook Japan主催「House of Instagram Japan 2021(セミナー)」から見るインスタグラムのビジネス活用法

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真野
2019年株式会社シェアコト入社。ソーシャルメディアマーケティング部に所属し、SNSデザイン制作や自動車メーカーなどの運用に従事。 好きなことは散歩と良いコンテンツをみること。

2021年9月15日(水)マーケター向け向けのオンラインセミナー「House of Instagram Japan 2021」がFacebook Japanによって開催されました。
様々な制約のなかで、顧客とのコミュニケーションが失われることや、急速にデジタルシフトが求められる中で、知識がなく危機感や課題を感じている方もいるかと思います。

今回はそんな中でも、ビジネスに貢献し役に立つInstagramの情報を一部お届けします。

この記事は、9/15に行われたオンラインセミナー「House of Instagram Japan 2021」の内容を参照して作成しています。
※「House of Instagram Japan 2021」のアーカイブの動画はこちらこちらから視聴可能です。


日本はInstagramの利用者が急速に伸びています。
また、更に利用者を拡大するためのコンシューマー向けのマーケティングキャンペーンを行う予定です。テーマは「LOVEyourLOVE」
◆動画はこちら
https://vimeo.com/597241298/50a2dab163

Instagramは、利用者が好きな人やものに出会う場所、出会いを求めて訪れる場所と認識されているため「発見したいという気持ち」で訪れる場所と言えます。


Instagram内のアルゴリズムにより、その人の興味関心によって関連性の高いコンテンツを表示し、興味に合わせて発見タブもカスタマイズされることから、より多くの好きなことを発見することができます。
好きなものに出会い、同じ興味関心においてつながることのできるInstagramでは、「好き」「欲しい」までにユーザーの気持ちを動かすことができるのが、他のSNSと大きく異なる点です。

例えば、いままでのマスを中心としたマーケティングではAIDMA(アイドマ)AISAS(アイサス)といったフレームワークで考えられていました。
これは、ユーザーが各プロセスによってアクションを起こしていくという考え方です。

 

しかし、Instagramに訪れるユーザーは、すでに強い興味をもって好きなものの情報を探しに来ています。そこに、パーソナライズされた情報を提供することで、注目や興味を同時に引き起こすことができます。

好きなものを発見し、欲しい気持ちを高め、そこから簡易的に複数の商品の詳細や購入サイトへ導くことができ、購買過程をぐっと縮めることができるマーケティングツールがInstagramなのです。
実際に、Instagramユーザーの83%が賞品やサービスを見た後に行動を起こしたことがあると回答しました。

これらのデータからInstagramはマーケティングコミュニケーションのすべてのプロセスを一気通貫できる強力なプラットフォームと言えます。
しかし、Instagramでこのような体験を提供する上でプライバシー保護との両立がもっともな課題となっています。


利用者は好みの商品と出会うことができるなど、パーソナライズによるメリットが有る一方でプライバシーを保護することも大切です。
そのためInstagramは様々なアップデートを行っています。

◆Instagram最新情報について詳しくはこちら

【2021年最新版】SNS運用会社が教える!Instagram(インスタグラム)の新機能&アップデートまとめ

ビジネスにおけるInstagramの価値は「好きと欲しいをつくる」ことと定義し、その価値が提供できる理由とそれを実現するための3つの「できること」を紹介しています。

1.偶発的な発見を生み出せる

Instagramを見るだけで自分の好きなものが偶発的に発見でき、そこからさらに深堀りすることで自分の好きや欲しいを広げていくことができます。
日本は他国に比べて5倍多くハッシュタグの検索を行っていることや42%のユーザーが興味関心をもった投稿に対して、プロフィールで詳細を確認するというデータから、サービスや製品、前向きに接してくれる人々と出会える場所であることがわかります。

このように多くのユーザーが情報を求めて活発になっているInstagramで発見されるために、ビジネスがInstagramに参加して情報発信を行っていることは成長に必須と言えます。
情報発信がより多くの人に発見されるために、どのようなメッセージをどのようなタイミングで発信するのが良いのかについては、インサイト分析から知ることができます。

◆Instagramインサイトについて詳しくはこちら

【保存版】Instagram (インスタグラム)インサイト活用方法

2.コミュニティを通じた共感をつくれる

Instagramは個人からインフルエンサーや著名人まで、それぞれが対等なコミュニケーションを行うことができることが特徴の1つです。
ブランドからの一方的な情報発信だけでなく、関連するコミュニティからブランドの良さを発見してもらうことで、より共感性が高くなります。

自分と同じ価値観の人の投稿を見ることで自分ごと化が強まり、保存機能使用して、後で投稿内容を見返す人も多くいます。
ブランドからの情報発信がハッシュタグ検索や広告を通してユーザーに届き、インフルエンサーによって広がり、その熱量をさらに高める連鎖により購買行動をより強く生むことができます。

また、Instagramでは利用者との双方向のコニュニケーションにより、メッセージの連鎖を促す機能を多数用意しています。

・ストーリーズインタラクティブ機能
スタンプ機能でユーザーに問いかけ、会話をうみだすことでエンゲージメントを高める。
・ブランドコンテンツ
クリエイターとのタイアップ投稿を広告として配信する。
・ARカメラエフェクト
Instagramの内蔵カメラを使用し、自身や背景を写すだけでブランドのキャラになれたり、商品がその場にあるように見える。

3.多面的にブランドストーリーをつたえる

ビジュアルはブランドを伝えるために非常にパワフルな機能です。
ユーザーの購買意欲に対して、潜在意識に直結することで欲求を動かすには、ビジュアルからユーザーの直感に訴求していくことが重要と言えます。
Instagramでは、目的に合わせて多面的に発信できる様々な機能があります。

◆Instagramの機能について詳しくはこちら

【徹底解説・2022年最新版】Instagram投稿(通常・ストーリーズ・リール・IGTV・インスタライブ)の特長と使い分けについて

利用者の85%はフィード投稿のツールを、情報発信のために使っています。
ユーザーの情報発信するためには、「メッセージは一つに絞らない」と考えることも大切ですが、他の機能を組み合わせることでより深い情報の訴求を行うこともできます。

好きと欲しいをつくるInstagramのブランディングの貢献ももちろんですが、様々な機能を使用することで簡単に複数のサービスに繋げられることもInstagramの魅力と言えます。


「発見したい」という気持ちでInstagramに訪れるユーザーは、欲しい物が既に決まっているわけではなくサービスや商品と偶発的に出会い、欲しい気持ちが生まれます。
いわば商品が顧客を見つけるという状態となり、これをInstagramでは「発見型コマース」と読んで推進しています。
この行動を促すには、情報の発見からすぐに購入できるよう、投稿に商品タグをつけるなどショッピング機能をフル活用するのが成功の鍵です。


1.コミュニティ

Instagramは人とクリエイターとビジネスが共存し、互いに発展させる場です。
ユーザーは自由に自己表現し、興味が惹かれるものを見つけるためにInstagramにやってきます。

Instagramのストーリーズはオーディエンスと短時間で楽しくつながることができるため、アンケートスタンプなどのコミュニケーションスタンプを使用することで、ユーザーと交流したり、アクションを促すことができます。


また、ストーリーズ広告ではコミュニケーションスタンプを駆使することで、使わない場合に比べて、広告の視聴時間が3倍に伸びるデータを記録しています。
インスタライブで1度に配信できる人数が4人までに拡張されたことで、コミュニティの醸成につながったり、ライブ配信で投票機能を使ってユーザーとコミュニケーションを取ることができます。


また、さらに情報をとどけるためにユーザーが配信を見逃さないよう、事前予約できる機能の開発を進めています。

2.クリエイティビティ

クリエイターはInstagramで自分を表現し、個性を活かしたつながりを構築することで、利用者を楽しませながら情報発信することを重視しています。
これを通じてクリエイターは自分の興味や情熱をキャリアに変え、一般のユーザーはクリエイターや著名人をフォローする場として、Instagramを強く意識しています。


Instagramでは、Z世代における動画の関心が高まっています。現に、ストーリーズを毎週利用する人は91%、ライブ配信やIGTVなどの長尺動画は71%が視聴しています。


さらにリールなどの短尺動画も人気傾向にあるため、リミックスやリール広告などの新機能のアップデートや開発を進めています。

3.カルチャー

Instagramはビジネスが違和感なく存在感をアピールできる場所です。
ビジネスでInstagramを利用すると利用者の興味・関心を中心として有意義なつながりを作り、ビジネスゴールの達成に近づけることができます。


Instagramはカルチャーが生まれる場所ですが、これからはクリエイターがそれぞれのストーリーを語り、活動を発展させ生計を立てる拠点にして欲しいと考えられています。


これを実現するために、アフィリエイト機能やクリエイターに対して様々な機能を開発しています。


また、クリエイターと企業ブランドとの共同制作を支援する機能も開発中とのことでInstagramで活躍しているインフルエンサーと連携をとりながらビジネスを醸成させていくことが可能になります。

獲得重視のマーケターからするとブランド広告は必要なのか?と疑問に持つ人も多くいると思いますが、極端な話なくても売れますが安定的な成長を続けることができません。
コロナ過でビジネスが打撃を受けた企業でブランド広告を続けていた企業はそうでない企業に比べて2倍以上回復が早かったことから、ブランド広告はビジネスが窮地に追い込まれたときの底力になることもあると言えます。
また、ブランド広告の効果を可視化していくことで、獲得への効果もわかりやすくなり、時間をかければかけるほど獲得効果の土台が押し上げられていきます。


また時間をかけることで、効果が増していきます。


業種によらず、ブランド広告を長期的に実施することでどのブランドもROASが増加していることが証明されています。

1.3000万人以上の「発見したい」利用者

Instagramは3000万人以上の熱量の高いユーザーが偶発的な発見を求めて訪れるため、商品やサービスが受け入れられやすく環境です。


グローバル平均にくらべてハッシュタグ検索の平均が約5倍となっていることから新しいブランドを発見する目的としてInstagramを使用しており、企業広告にも抵抗が無いユーザが多いです。


Instagramはアルゴリズムパーソナライズされた発見タブによって、自分の好きなものが見つかる場所として認識されています。
企業の投稿や広告もパーソナライズされるため、よりターゲットに合ったユーザーに情報を届けることが可能となります。

2.メディアの補完と潜在層へのリーチ

Instagramはテレビ雑誌などの他メディアにリーチ補完や純増に貢献することができます。


もちろんInstagram内でのリーチ純増を見込めることもできます。
Instagram内では下記のように、ブランド広告と獲得広告に分けることができます。



ブランド広告と獲得広告の純増率は10%と低いため、獲得広告でリーチできていない層にも、ブランド広告に切り替えればまだまだリーチさせることができる可能性があります。

3.好きとほしいを作るビジュアル中心のメディア

Instagramはビジュアルによって脳に直に伝わるようにビジュアル中心につくられています。
データのようにInstagramで人が見ているところが半分以上ビジュアルであるということがわかります。


このように、興味関心にあった表示で、ビジュアルから脳に直結することで多面的なブランドについて訴求できるからこそ、行動まで促すことができます。
実際に製品をInstagramでみて、行動を起こした人が8割以上いるということがわかっています。


ビジュアルと言うと、「映える」「おしゃれなファッション」ものだけだと思われがちですが、様々な業種で使用されており、ビジュアルを通してユーザーに企業の情報を発信しています。

情報も多面的に発信できるよう、フィード、ストーリーズ、リールなどInstagramでは様々な広告機能を用意しています。

急速なデジタルシフトが進む中で、Instagramが提供している価値やメリットを知ることで、自社のビジネスに大きく活用することが可能です。
こちらのInstagramラボで紹介している他の記事なども参考にしながら、SNSマーケティングにお役立てください。

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