【2025年最新】Instagramリール制作で押さえるべき考え方

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シェアコト編集部
「もっと多くの人に届くコンテンツを作りたい」「Instagramのリールを活用してみたいけれど、うまく活かしきれていない」——
そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
今やリールは、Instagram運用において外せない要素の一つ。ユーザーの注目を集めるには、その特徴や仕様を正しく理解し、戦略的に活用することが欠かせません。
本記事では、Instagramリールの考え方についてご紹介します!

短尺動画とは、15秒~1分、長くて3分程度の縦型SNSの動画を指し、主にYouTube、TikTok、X、Instagramで利用されています。

ショート動画の視聴は年々増加しており、2024年時点で、生活者の約50%がショート動画を利用していると言われています。Instagram公式セミナーによると、2023年から2025年まで間に、Instagramの利用時間に占めるリールの割合は、約20%から50%まで右肩上がりに成長し続けているとのことです。

短尺動画は隙間時間に視聴するユーザーが多く、「見るつもりはなかったのにいつの間にか視聴していた」「空き時間があったからとりあえず見ていた」といった無意識に視聴されるケースが多い傾向にあります。

その一方で、ユーザーは常に新しい情報を追い求めており、短尺動画のトレンドは、他の媒体と比較しても移り変わりがかなり早いです。短尺動画を利用するユーザーは、自分が知らないことを知りたい、楽しくインプットしたい、さまざまな視点からの情報が欲しいといった理由で利用するケースが多いと推測します。

Instagramでリールを活用することには、フィード投稿にはない大きなメリットがあります。

1.リールは静止画よりもユーザーに表示されやすい

Instagramのアルゴリズムは動画コンテンツを優先的に表示する傾向があり、特にリールは「リール専用タブ」や「発見タブ(おすすめ)」にも載りやすいため、より多くのユーザーの目に留まりやすくなります。

2.フォロワー数以上のリーチを獲得しやすい

リールはフォロワー以外のユーザーにも届きやすく、構成や音源、トレンドを上手に活用することで、数倍〜数十倍のリーチを得ることも可能です。つまり、リールは新規ユーザーへのアプローチにも非常に有効な手段と言えます。

3.フィード投稿やストーリーズでもシェアが可能

1つのコンテンツを複数の場所で再利用できるため、露出のチャンスを増やしながら、手間を最小限に抑えることができます。

これらの理由から、リールは「表示されやすい」「拡散されやすい」「再利用しやすい」という3つの強みを持った投稿形式です。Instagramでの発信力を高めたいのであれば、リールの活用は非常に効果的です。

Instagramリールを効果的に活用するためには、いくつかの基本的なポイントを押さえておくことが重要です。以下は、リール制作時に意識すべき大原則です。

1.縦長の9:16比率で制作する

スマートフォン全体に表示されるフルスクリーンのフォーマットで作成することで、視聴者により高い没入感を提供できます。

2.音の活用とテンポ感を重視

リールは短時間でユーザーの関心を引く必要があるため、BGMや効果音をうまく使いながら、テンポよく展開することが重要です。視聴者の集中を保ちつつ、ストーリー性やエンターテイメント性を感じさせる構成を意識しましょう。

3.大事なメッセージは「セーフゾーン」に配置

テキストやロゴ、CTA(行動を促すメッセージ)など、伝えたい内容はこの範囲に収めることで、確実に情報を届けることができます。

4.2種類の制作パターン

リール制作には、大きく分けて2種類のパターンがあり、ひとつは静止画を活用したスライド形式、もうひとつは動画素材を使用した投稿です。静止画は、写真やテキストをアニメーションで見せることで、制作コストを抑えながら情報を整理して伝えることができます。一方、動画を使用することで、リアルな動きや現場感を伝えやすく、視覚的にインパクトを残すことができます。

詳しくはこちらをご確認ください!

【保存版】SNS運用会社が教える!Instagram(インスタグラム)リール動画投稿・撮影事例紹介!

<静止画>

<動画>

5.テロップを入れる

リールにおいて、テロップ(字幕)は非常に重要なポイントです。テロップが効果的に使われることで、視聴者の理解が深まり、エンゲージメントも向上します。

リール作成時の注意点は、以下もご確認ください!(チェックリスト付き)

【2025年最新版】Instagram(インスタグラム)リール制作時に注意すること|チェックリスト付

Instagramでは、ユーザーの興味関心にあわせたコンテンツを表示させるための仕組み(アルゴリズム)を導入しています。
動画が多く再生されるために、最も優先度が高いとされているのが、アクティビティ (=ユーザーからのアクション)です。

重要なシグナルと優先度は以下です。※シグナルとは、アルゴリズムを構成する指標のこと。Instagramでは、500以上の「シグナル」によって、個人毎に最適化され表示の有無の判断がされます。

1.アクティビティ

ユーザーがいいねや保存、シェア、コメントなどのアクションを取った
投稿をもとに、興味・関心を分析しています。その中でも特に、視聴完了率(≒視聴時間の長さ)、リーチあたりのいいね数、リーチあたりのシェア数が重要とされています。

2.投稿者とのやり取りの履歴

過去にやり取りのあったアカウントの投稿は、表示されやすくなります。

3. リール動画に関する情報

音楽や映像の内容、動画の人気度などの情報も評価対象です。

4. 投稿者に関する情報

フォロワー数や反応率なども参考にしながら、多様な投稿者が見つけられるように調整されています。

Instagramリールのアルゴリズムについての詳細は、以下の記事もご参照ください!

【2025年最新版】Instagram(インスタグラム)のアルゴリズムを徹底解説!リール編

効果的なリールを制作するためには、単に「流行っているから作る」のではなく、戦略的な企画立案が不可欠です。以下で、企画を立てる際の基本的なステップを、ポイントや注意点とともに解説します。

ステップ①:目的を明確にする

まず最初に行うべきことは、そのリールを何のために作るのかという「目的」を明確にすることです。目的によって企画の方向性や評価基準が大きく変わるため、このステップは非常に重要です。

▼目的例
  • 認知拡大(ブランドやサービスを知ってもらう)
  • 販売促進(商品やサービスの購入を促す)
  • 教育・啓蒙(使い方、特徴、業界知識などを伝える)

★ポイント/注意点
目的が曖昧なままだと、コンテンツの焦点がぼやけてしまい、ユーザーに響きません。数字で測れるKPI(例:再生数、保存数、CTRなど)もこの段階で仮設定すると、後の評価がしやすくなります。

ステップ②:ターゲットを明確にする

次に、「誰に届けたいのか」=ターゲットの明確化を行います。年齢、性別、ライフスタイル、価値観、Instagramの利用目的など、できるだけ具体的にイメージします。

▼ターゲット例
  • 20代前半の美容感度が高い女性
  • 小さなお子さんがいる30代の主婦層
  • 自分のビジネスを始めたばかりのフリーランス

★ポイント/注意点
全員に刺さるコンテンツは存在しません。絞り込むことで、言葉遣いや演出、音選びまで一貫性のある動画を作りやすくなります。ペルソナを設定するのも有効です。

ステップ③:課題 or ニーズを見つける

ターゲットに対して、「どんな悩み・疑問・欲求があるのか」を把握します。リールはエンタメ性も重視されますが、課題解決型や共感型のコンテンツはエンゲージメントを得やすい傾向があります。

▼ニーズ例
  • メイク初心者 →「メイク道具の使い方がわからない」
  • 忙しいママ →「短時間でできる家事の裏ワザが知りたい」
  • フリーランス →「SNS運用に困っている」

★ポイント/注意点
「自分たちが言いたいこと」ではなく、「ユーザーが知りたいこと」にフォーカスするのが鍵です。検索ワードやコメント欄、DMの内容、レビューなどを参考にすると実際のニーズを把握しやすくなります。

ステップ④:トレンド調査(音源/フォーマット)

次に、Instagram内外でのトレンドをリサーチします。具体的には、リールでよく使われている音源、映像のフォーマット、エフェクト、人気のある構成などです。

★ポイント/注意点
トレンドを取り入れることで表示されやすくなる一方、「ただトレンドを入れるだけ」だと他社と差別化できず埋もれてしまいます。また、トレンドの内容と自社のブランドイメージに乖離がないかも確認し、自社らしさ・ブランドらしさを加えることが重要です。加えて、企業アカウントの場合、音源は商用利用が可能かどうかにも注意しましょう。

ステップ⑤:コンセプト設計(どんな切り口で見せるか)

最後に、リールの具体的な「見せ方」=コンセプトを設計します。目的・ターゲット・ニーズ・トレンドを踏まえて、どんな構成やトーンでアプローチするかを決定します。

▼コンセプト例
  • 驚きや発見を感じさせる「ビフォーアフター」
  • 共感や笑いを狙った「あるあるネタ」
  • 教育的な「How to」や「3選・5選」形式
  • ストーリー性のあるミニドラマ風

★ポイント/注意点
ユーザーは数秒で離脱してしまうことも多いため、冒頭の数秒で「続きを見たい」と思わせる工夫が必要です。加えて、アルゴリズムにおいて、完全視聴率が重要になるため、離脱されないように動画中盤での展開の変化やテンポの感も意識しましょう。

以上、リールの基本から企画立案方法までをご紹介しました。

リールは今後ますます進化し、表現の幅も広がっていくことが予想されます。

「見たい・シェアしたい」と思わせる魅力的なコンテンツを企画、発信していく姿勢が一層重要になってきます。

弊社では内容のすり合わせから撮影、トレンドやアルゴリズムに合わせた動画制作〜検証までワンストップで対応可能です!
リール制作でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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