SNSの中でもビジュアルで商品などをわかりやすく訴求できるInstagram(インスタグラム)。
Twitter・LINE・Facebookと数あるSNSの中でも「Instagramの運用に力を入れている」「これから本格的に始めたい!」という企業さまも多いのではないでしょうか?
Instagramでより多くのユーザーに見てもらうために最も重要なのは、投稿クリエイティブ(投稿する静止画や動画)です。投稿の内容や情報ももちろん大切ですが、Instagramはビジュアルの占める情報が8割を占めると言われています。
つまり、クリエイティブがユーザーの反応を左右すると言っても過言ではありません!
今回は、Instagram投稿用画像の撮影を行う際の準備・やり方をお伝えしていきます。
※フィード投稿を想定した内容ですが、ストーリーズでも同様に役に立つ内容となっています!
1.Instagram投稿について
Instagramの投稿には、アプリのメインであるフィード投稿以外にもさまざまな投稿形式・投稿のサイズがあります。(正方形・縦長・動画…など)
「新商品をしっかり紹介したい」「期間限定の情報を発信したい」など、投稿の目的によって適した投稿形式も変わってくるため、Instagramの投稿の種類についてまだ詳しくわからない・・・という方は以下の記事を参照してみてください。
◆投稿画像サイズについてはこちら
◆投稿種類(フィード・ストーリーズ・リール・IGTV・インスタライブ)について詳しくはこちら
【徹底解説・2021年最新版】Instagram投稿(通常・ストーリーズ・リール・IGTV・インスタライブ)の特長と使い分けについて
2.Instagram投稿用クリエイティブの撮影前準備
クリエイティブ撮影は、ざっくり以下のような手順で進めます。
①投稿する商品に合わせて構図を決める
②実現できるように背景や小物を手配
③撮影当日構図に近しく(もしくはより良く)なるよう調整し、撮影する
当日に調整して良い写真が撮影できれば良いのでは?と思われるかもしれませんが、「良い写真」を撮影するために最も重要なのは、事前の準備です。
2-1.投稿の内容・テーマを決める
Instagram投稿の撮影準備はまず、投稿の内容・テーマを決めることから始まります。
テーマというと難しく聞こえるかもしれませんが、投稿を見たユーザーに何を伝えたいか、どんな気持ちになってほしいか、を考えるということです。
例)投稿する商品がアイスコーヒーの場合
◆投稿の意図・狙い
「天気の良い日に外で飲んでほしい」
→ 芝生の上にアイスコーヒーを置いた構図…など
また、SNSでは季節性(ハロウィン・クリスマス・バレンタイン…etc)の投稿や「○○の日」などその時々に合った投稿は反応が良い傾向にあります。
こうしたイベント事と投稿したい商品を絡めてみたり、商品に関するイベント事(○周年・商品の生まれた日…etc)に投稿を行ってみたりするのもおすすめです。
投稿事例
◆バレンタイン
この投稿をInstagramで見る
◆限定新発売
この投稿をInstagramで見る
◆○○の日
この投稿をInstagramで見る
2-2.構図を決める
投稿の内容・テーマが決まったら、「どういった見え方で撮るか」を構図に起こしていきます。
絵が描ける方であれば簡単にイメージを描くのも良いですし、色々な素材を切り貼りして具体化させるでも構いません。
ついつい綺麗な構図を思い描いてしまうかもしれませんが、その構図で本当に撮影できるかどうかが一番のポイントです。
手に入らない小物や背景を入れたむずかしい構図をつくってしまうと、いざ撮影の際に小物が用意できないなど、「イメージしていたものと違う…?」ということになりかねません。
実現可能な範囲での構図で考えることをおすすめします。
日頃から良いと思ったイメージをストックしておくと、いざ構図を考えるとなったときもスムーズかもしれません。
ここで、構図例をお見せします。
撮影する商品名はもちろん、投稿する際のテキストイメージ・背景・小道具のイメージをあわせて明記しておくと、撮影の際に迷子になりません。
構図例
- 撮影商品、伝えたいポイントを押さえる
→ 今回の例では食欲を誘うガーリックシュリンププレート
- 撮影のイメージ
目的①商品の全体像が分かる
→ 背景抜けのカットを撮影
目的②自然光を入れ、「美味しそう」な気持ちの醸成を狙う
→ シュリンプをヨリで撮影し、カリッとした食感、シズル感が分かるカット撮影
撮影のイメージや伝えたいことを明確にしておくことで、複数枚良いカットが撮れたときにどれを使用するかの選定基準になったり、良いカットが撮れないときはどう改善すべきかの検討材料になったりします。
→ 構図作成の際は、投稿目的や投稿イメージも検討しましょう。
そして、実際に撮影した画像を使用した投稿がこちらです。
1枚目に抜け感のあるカット、2枚目にエビに寄っているカット、と構図通り撮れていることがわかります。
この投稿をInstagramで見る
撮影イメージがわいてきたのではないでしょうか?
2-3.背景・小物を用意(※重要)
撮影したい構図が決まったら、構図に合わせて必要な背景や小物を用意していきましょう。
用意した構図にどれだけ近づけるか、また構図以上のものが撮影できるかはほぼ用意できる小物で決まると言っても過言ではありません。
背景購入のポイント
- 無地のペーパーなどを購入するほか、「壁紙」で探すとさまざまな柄や質感のものが購入可能
- 撮影したい構図に合わせて布を複数枚敷いたり、砂やラメなどを背景としての使用も◎
小物準備のポイント
- 必要なものはインターネット、スーパー、雑貨屋などで購入
- イメージに合うものが見つからない場合は購入したものをさらに染める・作る・・・など工夫
- 特定のブランド名が入っていないか注意
- 生鮮食品などはスーパーに取り揃えがあるか事前に確認しておくと◎(意外とないことも)
注文してから届くまでや、何件かお店を回ることも想定して、背景や小物の用意には最低でも数日間確保しておくことをおすすめします。
3.Instagram投稿用クリエイティブの撮影当日
いよいよ撮影当日の準備についてです。
いざカメラで撮影!というシーンを想像しがちですが、当日の撮影前にも準備が必要です。
3-1.撮影当日準備
事前に作成した撮影構図に沿って、撮影背景・小物・撮影商品、必要があれば撮影機材・照明・レフ板を準備しましょう。
また、小物や撮影商品は、多めに用意しておくと安心です。
例えばフルーツを使用する場合は、なるべく見た目が綺麗なものを選ぶ、綺麗に切れないことに備えて多めに用意しておくと、撮影に余裕を持って取り組めます。
3-2.撮影前準備
背景をセット
背景紙をセットします。
大きい背景紙の場合はアームや機材で固定します。
真俯瞰(商品真上から撮影)であれば背景は1枚でよいですが、空間を演出するような奥行きを出したい場合の斜俯瞰(商品斜め上から撮影で)では背景・商品下、と2面が映ります。
設置例
グレーのペーパーをアームで吊るし、商品下には木目調の背景を敷いています。
小物を配置
背景がセットできたら、構図に沿って用意した小物と商品を並べていきましょう。
はじめから完璧に配置しようとすると時間がかかってしまうため、一度おおまかに配置し、スマホのカメラなどで画角を見ながら小物の細かい位置は調整していきます。(正方形投稿なら、スマホのカメラを正方形に設定しましょう。)
配置のポイント
- 用意した小物と商品のバランスを見て、都度並びや小物の要不要は調整する
3-3.撮影~確認
背景・商品・小物と準備が整ったら、いよいよカメラ撮影です。
納得のいく写真が撮影できるまで、以下の①~④を繰り返していきます。
- 光の具合などを調整
- 撮影
- 撮影したカットを確認
- 小物・商品の配置などを調整
例)真俯瞰で食品撮影をしている様子
より商品が良く写るよう照明とレフ板を配置しています。
良さそうだというものが撮影できたら、投稿画像として細かく確認します。
確認のポイント
- 商品や商品ロゴにピントがあっているか
- 余計なものは映っていないか(細かいほこりなどはあとから修正で消すことも)
- 文字入れを予定している場合は、十分な余白があるか
いい写真が撮れた!となっていても、メインである商品にピントがあっていなかったり、ブレていたりすると投稿画像としての使用は好ましくありません。十分な確認を心がけましょう。
4.Instagram投稿用クリエイティブの撮影後
撮影後、必要があれば撮影した素材を投稿用に加工していきます。
4-1.レタッチ・加工
撮影した画像は主に以下のポイントに沿って、より良いクリエイティブに修正・加工していきます。
ポイント
- 全体の明るさ、トーン(アカウントの雰囲気を左右します!)
- 商品の明るさ、色味
- 不要なものが映っていないか(あれば削除)
アカウントのトーンが統一されているアカウント
特にアカウントのトーンは、まだフォローしていないユーザーの印象を大きく左右します。
Instagramの投稿のポイントについては以下の記事で詳しく説明しています!
【まとめ】Facebook Japan主催「Instagram アカデミー TOKYO」から見る企業のインスタグラム活用法
文字入れを活用しているアカウント
最近では文字入れのクリエイティブを使用した投稿も増えています。
文字入れを行うと、伝えたい箇所をより強調できたり、アカウントトップの一覧で見たときにどんな投稿かわかりやすくなったりというメリットがあります。
アカウントの特色や投稿で伝えたい内容に合わせて、文字入れを取り入れてみるのも有効です。
5.まとめ
Instagramのクリエイティブの撮影方法を準備~撮影後の流れまで追ってみました。
撮影当日が大切なのはもちろんですが、事前準備の重要性もお伝えできたかと思います。
実際に撮影しようとなると、撮影スペースは?小物は?機材は?と色々と課題や疑問が出てくるかもしれません。
弊社では企画~撮影まで一環したアカウントの運用代行・サポートも行っています。撮影を依頼したい!という場合はぜひご相談ください。
投稿素材にお悩みの方は、まずは一度ご相談ください!ヒアリング~構図のご提案まで、無料で実施いたします。
▼▼ ご参考までに弊社の撮影小物や背景の一部をご紹介! ▼▼
- 幅広いジャンルの撮影を行っているため、撮影小物も豊富に取り揃えています。
- 関連記事1:Instagram撮影の構図やアングルについて
【保存版】SNS運用会社が教える!Instagram(インスタグラム)写真撮影方法の基本|構図・アングル
- 関連記事2:Instagram撮影時の壁紙や背景について
【保存版】SNS運用会社が教える!Instagram(インスタグラム)物撮り撮影方法のポイント<壁紙・背景編>
- 関連記事3:Instagram屋外・ロケ撮影について
【保存版】SNS運用会社が教える!Instagram(インスタグラム)屋外・ロケ撮影のポイント
- 関連記事4:Instagramライブの基本の操作方法
【保存版】Instagramインスタライブを視聴・配信 徹底解説